読書日記

  真の体験は頭の中にある

 『人生談義』(松下幸之助)より、
 平穏無事な時を過ごしていたとしても、一日が終ったとき、自分が今日一日やったことは、成功だったか失敗だったかを考えてみる。そうすると、“あのときは、ああすべきだったな”“あれはうまくいったな”ということが必ずあるものですよ。
 このように、一日の行動の中に、失敗や成功を見出し、その味をかみしめる。そうなれば、それが貴重な体験になるんです。
 反省することなしに、ポカンと時を過ごしてしまえば、これは体験にはならない。そういう意味で真の体験は、人間の頭の中にあるんですね。
 一日の終わりにその日を振り返って自省する時間をもつのはとてもいいことだと思います。

 その日にやったことでうまくいかなかったと思うことがあるのなら、「ああすべきだった」「今度はこうしよう」などと対策を考えられるといいのでしょう。
 また、その日に失敗や悪い出来事があっても、「こういうこともある」と受け入れた上で、「いいように考えよう」と心がけることで、「いい経験」と考えられるといいのではないでしょうか。

 その日に自分がやったことを思い起こして、「(それなりに)よくやった」と思えれば充実感を感じられるでしょう。
 「うまくいった」という成功体験は、喜びとともにそれなりの自信にもつながるのではないでしょうか。
 また、その日にあったいいことや楽しかったことなどを思い出して、「よかった」と思うのもいいでしょう。
 そして、最後に「きょうも一日、幸せだった」と思い、幸せな気分で眠りにつくことができると、なおいいでしょう。

 反省しなければ、何度も同じことの繰り返しになるでしょう。
 反省して次に活かせるようになれば、着実に進歩していけるはずです。
 また、悪い出来事を「ダメだ」「失敗だ」と考えるのと、「いい経験だった」と考えられるのでは、精神的に大きく違うだけでなく、その後の生き方も大きく変わるのではないでしょうか。


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人生談義』松下幸之助

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