『完全なる人間』(アブラハム・H・マスロー)より、
自己実現は人格の発達と考えることができるが、それは、人が未発達からくる欠乏の問題や、人生における神経症の問題から脱却し、人間生活の「現実」の問題に立ち向かい、これに耐え、これととりくむことができるようになることである。自己実現には、人格の発達・人間としての成長が不可欠なのでしょう。
つまり、自己を実現するということは、問題が無くなることではなくて、過渡的あるいは非現実的な問題から、現実的な問題へと移ることである。
欠乏動機が強い未熟な人や心の弱い人には、自己実現は難しいのでしょう。
自分に欠けているものを求めすぎたり、くよくよしたりしてばかりいては、幸せになるための努力をする時間もエネルギーもなくなってしまいます。
幸せになるためには、仕事・家事・子育て、目標達成、人づきあい、余暇の過ごし方などの「現実の問題」に、自主的にとりくむことが大事でしょう。
それらを愉しむことができれば、なおいいのではないでしょうか。
「現実の問題」に立ち向かえば、何かしら悩みや問題が生じるはずです。
それらに対して、非現実的な解決を望むのではなく、現実的な目標をもって問題解決に努力することが大事でしょう。
また、時がたてば自然解消するような過渡的な問題は考えないようにして、もっと大事な現実的な問題にとりくんだほうがいいでしょう。
自分が幸せになるための「現実の問題」に立ち向かい、少しずつ自己実現を達成していけたらいいのではないでしょうか。
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『完全なる人間』 アブラハム・H・マズロー |