『完全なる人間』(アブラハム・H・マスロー)より、
自己実現は、ごくわずかの人にとって、比較的達成された「事態」である。自己実現を達成できる人は少ないのでしょう。
しかし大多数の人にとっては、むしろ希望、あこがれ、衝動、求められてはいるがまだ達成されない「もの」であって、臨床的に、健康、統合、成長などに対する衝動として、あらわれるものである。
自己実現の価値は、実現しなくとも、目標として現実に存在する。
人間は、ありのままの人間であるとともに、こうありたいと望んでいる人間でもある。
そう簡単には達成できないからこそ、余計に希望やあこがれを抱き、求める人が多いのではないでしょうか。
自己実現の価値を、目標の達成だけしか考えられないと、それが実現しない限り幸せにはなれないでしょう。それをあきらめたときには絶望してしまうかもしれません。
自己実現の価値として、夢をもって生きること、目標を楽しんで生きることを考えられるといいのではないでしょうか。
また、自身の人間としての成長(自分を育てること)を(人生)目標とするのもいいでしょう。
それは、こうありたい、こうあれるような自分になりたい(なりたい自分)という望みでもいいのでしょう。
自己実現の達成は難しくとも、少しずつ自己実現に近づいていく過程を楽しんで生きられるようになれたらいいのではないでしょうか。
|
『完全なる人間』 アブラハム・H・マズロー |