『完全なる人間』(アブラハム・H・マスロー)より、
動機の状態に関するかぎり、健康な人びとは、安全、所属、愛情、尊敬、自尊心に対する基本的欲求を十分に満たしている。この本の著者のマスロー(一般的にはマズロー)は「欲求段階説」で広く知られ、「5段階欲求(生理的欲求、安全の欲求、所属・愛の欲求、承認・尊重の欲求、自己実現の欲求)のピラミッド」は誰もが目にしたことがあるのではないでしょうか。
そこで、第一に自己実現(可能性、能力、才能を絶えざる実現として、使命〈あるいは、天職、運命、職責〉の達成として、個人みずからの本性の完全な知識や受容として、人格内の一致、統合、共同動作へと向かう絶え間ない傾向として規定された)への傾向により動機づけられるのである。
食欲・睡眠欲などの生理的欲求が基本的に満たされ、ある程度安心して暮らせる生活環境が整い、まわりの人との関係がそれなりに築かれ、自分が人に少しでも尊重されていると感じ、かつ自分が自分を尊重する気もちがもてるようになった時、最終的には自己実現の欲求に動機づけられて行動するようになる、という感じでしょうか。
実際には、まわりの人との人間関係に悩む人は多いでしょう。
誰かに愛されていると実感できない人、人から尊重されていると感じられない人も多いでしょう。
自分を尊重すること・自分を大切にすることができる人は少ないのではないでしょうか。
ただし、基本的な欲求が十分には満たされなくても、自己実現を目指すことは可能だと思います。
自己実現とは、自分をよくわかった上で、自制し、自分(の能力)を生かして、自分の使命と思えるようなことを達成すること(でしょうか)。
それ(自己実現)を目指して生きられるようになれたらいいのではないでしょうか。
自己実現が達成できた時、人はとても幸せになれるのでしょう。
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『完全なる人間』 アブラハム・H・マズロー |