『フロー体験 喜びの現象学』(M・チクセントミハイ)より、
私はフロー ―― 一つの活動に深く没入しているので他の何ものも問題とならなくなる状態、その経験それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをするということのために多くの時間や労力を費やすような状態――という概念に基づく最適経験の理論を作りあげた。“フロー”という心の状態になれることが、人間にとって最も望ましいこと(最適経験/至高体験)であり、フロー体験を増やすことが生活の質を向上させるということです。
できるだけ多くフローを体験するように自分の意識を組織できれば、生活の質は必然的に向上するようになる。
幸せとは心の状態であり、特に“フロー”はとても幸せな状態です。
生活の質は、物質的や環境的なものではなく、生活の中の心の状態で決定するのであり、フローな(心の状態の)体験を増やすことが生活の質を向上させることにつながるのでしょう。
さらには、人生の質についても同様のことが言えるのではないでしょうか。
フローは、何かにすごく集中している状態であり、他のことは頭にない状態です。悩みや不幸があっても、忘れられる(問題とならない)のです。
むしろ、フローはすごく楽しい状態です。それは幸せな状態と言えるでしょう。
しかも、やりたいからやる、というのが第一であり、他の理由はどうでもいいのです。やりたいことをやるというのは幸せになる方法であり、やりたいことがやれるだけでも幸せなのです。
やりたいことに関して夢や目標をもてば、夢中になって(時間や労力を費やして)やれば、それだけ実現しやすいでしょう。
それは努力というよりも好きでやっているのです。たとえ夢が叶わなくとも、夢や目標を楽しんで生きられるだけでも幸せだと思います。
もちろん、夢が叶えば大きな幸せを得られるでしょう。
このようなフローについて、ミハイ・チクセントミハイ(ハンガリー出身のアメリカの心理学者/1934−)が提唱したのが「フロー理論」ということです。
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『フロー体験』チクセントミハイ |