『気持ちの整理 不思議なくらい前向きになる94のヒント』(斎藤茂太)より、
自分が「こうでなければならない」「こうしなくては」「こうあるべきなのだ」と固く信じてきた信念を、少しずつ柔軟にしてみよう。信念には、無意識のもの、気づいていないものも多いような気がします。
いきなり反対の価値観を信じろといわれても無理だ。そんなことをしても、ひとつの極からもうひとつの極端に移動しただけで、本質的にはかわらない。
それよりも、「Aであってもいいし、Bであってもいい」「ときにはCでもいい」「必ずしもDでなくてもいい」というくらいに、考え方の幅を広げてみよう。
間違いを恐れすぎたり、失敗を苦にしすぎたりする人は、「自分は常に正しくなくてはならない」のような信念(無意識の思い込み)があるのかもしれません。人は誰でも間違うことはあります。でも、取り返しのつかない失敗はめったにありません。「間違ってもいい」「失敗しても(いい経験にすれば)いい」などと考えられればラクになれるでしょう。
また、「正しさよりも自分の気もちが大切」なことも多いと思います。
誰かと関係が悪いことに悩み苦しんでしまうのは、「すべての人と仲良くしなくてはいけない」のような思いがあるからではないでしょうか。「(関係が悪い人がいても)このままでもいいか」と考えられれば、ラクになれるでしょう。
また、意見や考えや価値観などが違う人にイライラしやすいのは、「人と自分は違っていていい」と考えられないのかもしれません。
「Aにしようか、Bにしようか」迷って困ってしまう人は、「早く正しい答えを出さなくてはいけない」のような思いが強いのかもしれません。すごく迷うとしたら、「○○もよし、□□もよしということかもしれない」と考えることができれば、少し力を抜いて選択できるのではないでしょうか。
たとえば、仕事のことですごく悩み苦しんでしまうのは、「会社をやめてはならない」と無意識に思い込んでいるのかもしれません。「いざとなったら、やめてもいい」と考えられれば、少しは強い気もちで考えられるのではないでしょうか。
ほとんどの場合、「道は一つではない」はずです。
自分の欠点や苦手を苦にしすぎたりコンプレックスをもってしまうのは、「自分は完璧でなければならない」と思い込んでいるようなものでしょう。「(ここは/今は)そのままでいいよ」と思うことができれば、そんなに自分を苦しめずにすむでしょう。
「○○にならないと、幸せになれない」「私は××だから、幸せになれない」のように思い込んでいるような人もいます。
「幸せ(になる方法)はたくさんある」し、「悩みや問題があっても(それなりに)幸せに暮らす」ことはできると思います。
幸せになれないのは、自分が「幸せになれない」と思い込んで、幸せになるための努力をしていないことがいちばんの原因ではないでしょうか。
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『気持ちの整理』斎藤茂太 |