『頭をよくするちょっとした「習慣術」』(和田秀樹)より、
どんなに賢い人でも、落ち込んでしまうといい見通しが立たなくなってしまう。賢い人でも感情に振り回されてしまい、いい考えができないことがあるのです。
本当に賢い人間であったとしても感情に振り回されると致命的な判断ミスを犯してしまう。
自分がすごく落ち込んでいる時とか、悩んでいたり、不安を強く感じているような時、つまり自分が本調子ではない時に、「そういった心理状況に自分はいる」ということを知っておくだけで、致命的な判断ミスを防ぐことができる。
人生の重大な決断の局面の時に、冷静に自分の感情の状態を知っておくことは、「頭がいい」人間にとって必須の条件になる。
ましてや、凡人の私たちなら、なおさらでしょう。
怒り、嫉妬、悔しさ・後悔、寂しさ・孤独感、不安、自己嫌悪・罪悪感、虚しさ、・・・。
悪感情が強い時には、落ちついて本来の思考力を発揮することができません。
カッとなって何も考えずに悪い行動をしてしまったり、悲観的な考え方ばかりをしてみたり、あせって間違った判断をしてしまったり、無意味な考えをして長い時間過ごしてしまったり、・・・。
自分の(平常時の)「頭のよさ」を過信せずに、「(人は誰でも)そういう時がある」ということを知っておいたほうがいいでしょう。
自分の強い悪感情(の状態)に気づくことができれば、感情や思考をコントロールする心がけも可能でしょう。
たとえば、まずは現実を受け入れる考え方を心がけることで少しでも心を落ちつけてから、落ちついて問題をよく考えるように心がける。(たとえば、紙に書いて考える)
すぐに結論を出す必要がないのなら、「あとで考えよう」と考え、できれば気分転換を心がける。
自分の感情・気分に気づけることは、不幸に陥らないためだけでなく、幸せになるためにも役立つことです。
自分の幸せな感情に気づいた時に、「幸せだなぁ」と思うことができれば、幸福感をより確かに感じられるでしょう。
「幸せを力に」と考えられるようになれば、一つの幸せを次の幸せにつなげられるようになれるでしょう。
特に意識しなくても、気分がいい時には、幸せになる考え方や行動がしやすくなるものです。
人間は感情によって(思考などの)能力が変化するのです。
目標をもって努力する際には、いい心の姿勢をキープすることが大切だと思います。
少なくとも、悪感情に支配されて悪い考えや行動をしないように、気をつけたほうがいいと思います。
自分の悪感情に気づき、「悪い感情/気分のせい」と考えられるといいでしょう。
自分がもっている能力を十分に発揮するために、現在の自分の感情(の状態)を知ることができるようになれたらいいのではないでしょうか。
|
『頭をよくするちょっとした「習慣術」』 |